せっこくの種子とラン菌
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
ある本屋で、土壌微生物の基礎知識という本が、目についた。
西尾道徳著、農文協、1989年初版、2004年第27刷というロングセラーの本の様である。
細菌などからカビにいたる進化、形態の変化の説明も面白い。
その中にリゾクトネイア菌の解説もある。
第1、 根に共生する微生物
1 菌根菌
外生菌根菌 (まったけ)菌など、担子菌、子のう菌という高級なカビ等
内生菌根菌 これも、担子菌、子のう菌などがある。これも高等なカビ等とある。
この、根への付き方が、ラン菌の形態である。
VA菌根菌 というのもある。 これは、藻菌類という下等なカビの仲間だという。
そうして、どの菌根菌も、数センチも菌糸をのばし、根の吸収できない、離れた場所のリンを根に供給し、痩せ地での植物生育を旺盛にする。とある。(102頁)
第2. 未分化寄生菌(113頁)
リゾクトネイア菌は、これに入り、死んだ植物を利用して増殖するが、生きた根にも寄生する。もっぱら死んだ植物などを利用する腐生菌とも競争できるとのこと。
第3. 耐久体(115頁)
厚膜胞子 菌糸の一部が厚い膜を作って仕切られたもの。
生き残る力が強い。
菌核 菌糸が集合して、硬い固まりになったもの。
第4. リゾクトニア菌の概説(124頁)
48科263種という、実に広範な植物を犯す多犯性のカビとのこと。
この菌は、新鮮有機物があれば、土壌微生物とともに増殖して菌糸を急速に伸ばす。
根が近づくと、耐久体などは、発芽して、柔組織に侵入する。(苗立ち枯れや、根腐れを起こす。)
土壌中での菌糸の伸長も早く、20日間で、20-26センチも伸びるという。
第5. これらの、特徴は、この半年、ラン菌を観察して来た結果と、一致する。
これを、どうランの栽培に利用するかが、課題となるわけである。
土壌菌の本を、もう少し探して、勉強してみようと思う。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
数日ぶりに、シャーレを見ると、一つのシャーレで胞子形成が行われていた。
蘭の根の切り口から生えている菌糸には、変化がない。
つまり、ここは、蘭菌のコントロール領域
その他は、蘭菌のコントロール領域なのだろう。
また、この段ボールの切片は、6センチ*5センチであるが、ほぼ同時に胞子化が起きている。
前の朱天王の鉢は、直径約10センチ、鉢の東半分で同時に胞子化が起こり、鉢の西半分は、2.3日遅れていた。しかし、全体で胞子化が起きた。
他の鉢では、まだ胞子化が起きていない。
ということは、鉢または、シャーレの中で一定の条件(それが何かは分からない。)が揃ったとき、どこかで、胞子を作れという指令が発せられるのだ。
それが、伝わる速度は、1日、3-4センチメートル。
ということは、何らかの化学物質が伝達するのだろう。
そうみれば、菌糸の網は、脳細胞の神経の網と似ているような気もする。
じゃあ、蘭菌に意思があるかって、それは蘭菌に聞いてみないと分からない。
それと、シャーレの底にも菌糸が溜まっている。ここには、菌糸は伸びていなかったのだけど。
ふたをかぶせていたシャーレだから、風が運んだ訳でもない。
胞子を作った菌糸が、何らかの仕組みで移動したのだとしか考えられない。
そうして、そこで、菌糸が絡まって、ひとまとまりになりつつある。
これが、菌核になるのだろうか。
なお、段ボールの端の部分は、また違う様相を示している。
これは、なんなのだろうか。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント