ウェルかめ
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虫の楽園
私が子供の頃,近所の空き地に家が建ちかけたが,基礎工事だけで放置
深い便槽(水洗の時代ではない)に水がたまり,虫がいっぱいわいた。
しかし,虫たちに出口はない。
蛙の楽園
それを知った蛙たちが一斉に飛び込んだ。
虫をたらふく食って,まるまると太った。
しかし,蛙たちに出口はない。
蛇の楽園
それを知った蛇たちが,数匹飛び込んだ。
蛙を2.3匹飲み込んで,出来損ないのひょうたんみたいな形になった。
しかし,蛇たちに出口はない。
悪ガキの楽園
太った蛙と,でこぼこした蛇がいるのを知って,悪ガキ達があつまった。
石を投げる,棒でつつく,小便をかける。
やがて,土地は埋め戻され,悪ガキ達は楽園を失った。
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ウシガエルが滅亡して、浮かび上がってきたカエルの声がある。
森の中で鳴いており、姿は見えない。
かなりの数だ。
なかなか良い鳴き声なのだ。
雨ガエルでない、殿様ガエルでもない。
聞いても、誰も知らない。
そこで、優れものの本を見つけた。
蛙の合唱(山と渓谷社、山渓CDブックス)という本だ。
これにより、声の主が分かった。
モリアオガエルなのだ。
六甲の北側から、兵庫県の中部まで、よく聞く声なので、広範囲に生息している様だ。
蛙を含む両生類は、環境の悪化により、滅亡の危機にあるという。
環境が保全されて、彼らが幸せに生き延びることを祈りたい。
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当寺に転居したころ、近くに大きな池があった。
そこには、ウシガエルが多数済んでいた。
毎晩、大きな声で鳴く。
独唱でも、うるさいのに、大合唱である。
毎年、毎年。
ところが、ある年、この池が埋め立てられることになった。
徐々に引いていく水。
ゴイサギなどが来て、魚とカエルのごちそうに狂喜乱舞の毎日。
やがて、完全に水がなくなり、ウシガエルは生存の場を失い、サギは、えさ場を失った。
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先ほど、坊守から電話があった。
門扉に、ヘビが登って巻き付いているという。
坊守は、ヘビを極端に恐怖している。
今日は、外にでられないようだ。
そういえば、昨年も、台風が近づいた日に、ヘビが、梅の木に登っていた。
台風が来るとヘビは高いところに登るのだろうか。
この2回の経験では、何とも言えない。
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鳥は、うまい、まずいが分かるのだろうか。
うまそうに食べるのは、なじみの情景だが、うまいと言ってくれないから想像するしかない。
もう、40年ほど前のことである。
母親が、安っぽいマーガリンを仕入れてきた。
近くの2000坪の邸宅の大社長の家でもこれを食べているという。
しかし、まずい、きわめてまずい。
あばら屋にすむ我々の口にあわない。
母親は、しばらくして、これを炒め物に使った。
皆、まずくて食べられない。
私は、これは油が悪いのだと指摘した。
数ヶ月して、家族に食べさせるのをあきらめて、庭の鳥のえさ場に置いた。
母は、鳥なら食べるというのだ。
我々、悪童が見守る中、ある鳥が飛んできた。
黄色い脂肪のかたまりを見て、飛びついて、一口。
瞬間、鳥は硬直した。そうして、必死になって、枝に、口に付いた油をなすりつけて、飛んで逃げていった。
よほど、まずかったのだろう。鳥に、まずい、という味覚はあるのだ。
母親は、ついにあきらめ、程なく恐怖のマーガリンは、姿を消した。
捨てたのか、食べているという大社長の奥様にあげたのかは、ついに分からずじまいである。
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当寺の庭には、たくさんトカゲがいる。
彼らは、小さな虫を食べている。
ヒキガエルほど厚かましくないが、人の手から虫をとって食べる。
小さな青虫を持って、気を殺し、辛抱強く近づいて、青虫を口の目の前に出してやると食べる。
(トカゲは、臆病なので、すぐ逃げるから、成功率は高くない。)
彼らが、成長して、まるまると太ってくると、決まってやってくる訪問者がいる。
ヘビである。
ヘビが来ると、トカゲが激減するから、食べられてしまうのだろう。(まだ、目撃は、していない。)
ヘビが去り、残された小さなトカゲが、また旺盛に小さな虫を食べている。
毎年の行事である。
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ある年、庭にヒキガエルが住み着いた。
人が近づいても逃げない。
この年は、道の桜に、ミノムシが大発生していた。
そこで、ミノムシの皮をはいで、指に挟んで、ヒキガエルの目の前にもっていった。
なんと、ぱくりと食べてしまった。
一口、丸飲み、見事な瞬間技である。
それから次から次と食べ、40匹を越えた。
こちらが、根負けした。
以後毎晩、ミノムシのディナー、饗宴が開かれた。
翌年、このヒキガエルは、こなかった。
冬を越せなかったのか、托鉢の旅に出たのか。行方は杳として知れない。
安寧を祈願しよう。法力無辺。
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この兎は、小さいときから庭に放し飼いでした。
後に分かったことですが、庭を抜け出して近隣の月夜の庭を飛び跳ねたりしていたとのことです。(近隣に蘭の愛好家がいなくてよかった。)
そのためか、知能が発達した様です。
犬に似て、飼い主の家族を判別しました。
主の私には、テラスの近くでは従順に付き従い、チョコ坊のテリトリーでは、オシッコかけてきて、警告をしました。
家内にも、従順な、反応でした。
二人のどちらを上と見ていたかは、家内と私で意見が違います。
長男ケイイチには、ライバルと見たのか、攻撃的でした。突進してきて、かみついて来ました。
動きの遅い長女キョウコについては、その存在を、丸で無視。序列で相手にならないと判断した様です。キョウコが、近づいても逃げもしない。結局チョコ坊を捕まえるときは、キョウコが一番でした。
乱暴な次女アユミには、その姿を見かけたとたん、一目散に逃げていきました。しばらく、どこかに隠れて出てきませんでした。
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我が家には、放し飼いの兎がいました。
チョコ坊といいます。
放し飼いにしたのは、雑草を食べてもらおうというもくろみ。
これが、大甘。
野菜を食べ、花を食べ、雑草はそのあと。
最悪なのは、チョコ坊は、蘭が大好きだったのです。
素心春蘭の大鉢が、満開、花の数も10本くらい。
そこへ、チョコ坊が侵入、バルブだけの無惨な姿に。
チョコ坊の朝食は買えば数万円の一鉢という、グルメ兎になったのです。
・・・同様に、紫蘭も全滅の憂き目に会いました。
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